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死ぬのはアトピーが治ってからでもいいんじゃない?

これは実話ではなく、創作です。

アトピーが治って良かったこと

彼女は完全な健康体というには、まだ早いのかもしれないが、それでもずいぶんと良くなって、初めての冬の寒さを心地いいと思った。

寒さの何が違うのかをうまく説明することはできないが、それでも違うということを、はっきり肌で感じていた。

強いていうのなら、冬の寒い日でも、体のどこかは常に熱を持っていて、それはひどく心地悪いものだった。

でもそれは、ずっと彼女の普通だった。何十年も…、ずっと。

 

彼女は、思う。自分の今まで知っていた冬とは、何だったのだろうか?これからくる春も違うのだろうか?夏は…?秋は…?世界…も?

 

彼女は、もともと不器用でしたが、今ではとても器用になりました。

なんてとても言えないけれど、彼女は指や指先がこんな風に動かせるんだって知らなかった。一生懸命やっていたけど、多分、力の入れ方というか使い方が変で、無駄に疲れるばっかりで、ちっとも上手にならなかった。

上手くできないから、よけいに緊張しちゃって、いつも手に汗ばっかりかいてしまって、それでさらに疲れてしまう。

みんなが簡単にできているようなことが(少なくとも彼女にはそう見えた)、自分には大変な労力をかけてやらなくちゃいけない事が多すぎて、とてもしんどかった。

でも今は、人差し指の一番先には、こんな風に力を入れることができるものなのか!という感動。

呼吸はこんなに深く、軽くできるものなのかという、驚き。

目もよく見えるし、耳もよく聞こえる、ような気がする。

軽いストレッチをしてみる。

体はこんなに楽に、自由に動かせるものなのかって、やっぱり感動。

 

彼女は言いたい。

こんなにも、違うのだと。

彼女は言いたい。

アトピーに悩む全ての人に代わって、叫びたい。

全然違うのだ!!って。